第5章 祓い屋家業
ごくりと息を飲む音が聞こえた
噂の七瀬さんという人を教えてもらい心のどこかで安心感を覚えた私
お花をつみに行くために会場を離れ歩いているとふっと誰かが急にぶつかってきた
「すみません 怪我はありませんか!?」
そう慌てる彼は妖怪の姿をしているが
「あなた...人間? こんな所でそんな格好で一体何をしているの?」
と訪ねると慌て出す彼
「えっと これはですね軒並みならぬ事情が...!!」
と話し始めた彼に
「夏目 こんな所にいたのか」
と再び新たな声が聞こえる
振り向くと顔を這うとかげが印象的な男性がたっていた
「彼に何か用ですか?私の連れですが?」
そう言いながら静司並みの胡散臭い笑顔を浮かべる彼に
「嘘っぽい笑顔 連れというのは本当そうだけどそんな格好で一体何をしているの? それはなに?」
といい対照的にとかげがいるであろう部分をとんとんと自分の頬で指す
驚いた顔をした彼は直ぐに顔を戻す
「嘘っぽいかぁ これでも俳優なんだけどなぁ」
とにっこり返す彼に
「そう... でそれとこれは?」
といい再び頬と今度は夏目と呼ばれた少年を指す