第5章 祓い屋家業
少し驚いた顔をする静司にしてやったりという顔をすると優しく顔を埃罵声
「やってくれますね」
そういい車から出た私の手を取ると自分の腕に添わせ西洋風のエスコートの形を取らせる静司
会場に入るといっせいにこちらに顔が向き皆が一様に驚いた顔でヒソヒソと話し始める
あちこちから
「誰だあの女性は?」
や
「今まで七瀬さん以外の女性と一緒なのは見たことない」
などの声が聞こえてくる
注目されているのは静司ではなくどうやら私だったらしい
すっと威厳をもった姿勢で挨拶を始めた静司に皆が一瞬息を呑む
そして直ぐに好奇心の眼差しで私を見つめる人がほとんどであった
「申し遅れましたが本日私の隣にいる女性は婚約者です。式神と勘違いするものもいるかもしれませんし変な虫がつかないよう紹介しておきます。それからこれはひとつ忠告です。彼女は私レベルではありませんが強い力を持っています。あまり喧嘩を売るようなまねは身をもって知った私がおすすめしませんよ」
そういい会場を見渡す静司