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ヒプマイに溺れる【短編集】

第13章 熟れる【夢野幻太郎】


「夢野先生、お疲れ様です。次回作のことなんですけど...」

編集長に夢野先生の次回作の催促に行けと言われ夢野先生の家に上がらせてもらいお茶を目の前に先生と対面で座る

「先週上げたばかりなのに催促ですか」

「すみません、、、今回の作品も凄く面白かったので次が楽しみでしょうがないんです」

「ふむ」

夢野先生は顎を指で挟み謎を解くような姿でしばらく考える

「次回は少し過激な内容にしてみましょうか」

「過激、ですか?」

「はい」

(殺人の描写をグロくするとか?、、)

「殺人の描写をグロくする。ではありませんよ。
身体の関係というやつです」

「…え?」

心を読まれたのにも驚いたが、それよりも身体の関係など乱れた言葉が夢野先生の口から放たれたことだ

「たまにはいいかと思いましてね」

「わかりました。編集長にお伝えします」

「ええ」

私は夢野先生の家から編集部まで帰り編集長に伝えた

「へぇ。夢野先生が恋愛ものしかも艶事のほうとはね
楽しみにしてるって伝えておいてくれ」

「わかりました!」


私は事の時なにも分かっていなかったのだ
夢野先生、、夢野幻太郎が何を考えていたのかを……
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