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ヒプマイに溺れる【短編集】

第9章 キスの味【碧棺左馬刻】


「左馬刻さん、報告書です」

数枚束ねられた紙を左馬刻に手渡す

「おう」

左馬刻はペラペラとめくり内容を確認したあと紙を自分の横に置くと膝をポンポンと叩いた

「こっちこい」

「はい」

数歩左馬刻に近づくと手を引っ張られ左馬刻の上に跨るような形で座らされる

「左馬刻さん」

左馬刻さんはさっきまで咥えていた煙草を灰皿に押付け私の後頭部に手を当てる

「呼び捨てにしろ」

「は..い ンッ」

返事をすると同時に熱い舌が捩じ込まれる

「んっ...ふぁ、、、」

ぴちゃぴちゃと卑猥な音が頭に響く

(苦いなぁ)

脳も体も溶けてしまいそうなくらい甘いキスなのにとても苦い

「...んだよその顔は」

「苦いです」

口が離れていったかと思ったら不機嫌に聞いてくる左馬刻に素直に答えると短い舌打ちをされた

「悪かったな、これでも舐めりゃ甘くなるか」

サイドテーブルに1つだけ置いてあったキャンディを手に取ると自分の口に入れる左馬刻

「この飴が無くなるまで口離すんじゃねぇぞ」

「え?んっ!」

もう一度キスされたかと思ったら左馬刻の口の中にあったキャンディが私の口の中に転がされ、左馬刻は器用に私の舌とキャンディを転がして遊ぶ

「んっんっ...あ、、、ふぁ...ん」

甘い苺キャンディの味が頭に充満してドロドロに溶けてしまう
左馬刻は私のズボンに手をかけると器用に脱がし、ショーツの上から割れ目をなぞる

「んっんっ...やぁ、、、ふっあ」

離れようとすると舌の動きをさらに激しくされ力が抜け膝立ちも出来なくなってしまった
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