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ヒプマイに溺れる【短編集】

第4章 チョコレートを1口【飴村乱数】


「食べ物は粗末にしちゃいけないんだ!」

「だいじょ~ぶ♡僕が余すことなくぜ~んぶ食べてあげるから♡」

いつもの笑顔で甘えてみせる乱数
*.。.:*・゚*.:*・゚*.。.:*・゚*.:*・゚*.。.:*・゚*.

事の発端は数時間前、乱数からのLINEによって始まったのだ

『おはよ~😌今日暇でしょ?僕の家おいで😊
美味しいものあるから2人で食べようよ😋💕』

『おはよー、OK準備していくね😁』

乱数のマンションまでは徒歩30分程。服を着替え薄くメイクをし家をでる

「乱数~来たよ~ってすげー甘い匂いするんだけど何してんの?」

乱数の部屋の扉を開けると部屋中に充満した酔いそうなほど甘い匂いに鼻を抑える

「やっほ~!あがってあがって!!」

キッチンからエプロンを着けた状態で駆け足で寄ってくる

「ちょっとやってみたい事があって、、上着脱いでそこのハンガーに掛けて」

いつも通り上着を脱いで定位置のハンガーにかける

「もうちょっと時間かかるから僕が呼びにくまでお風呂入ってきて!」

背中を押し風呂場へと急かす

「ん?うん?じゃあ行ってくる」

わけも分からず張られていた湯船へと浸かる
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