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【ヒプマイ】管 轄 世 界【R18】

第12章 お 見 舞 い





『ら、乱数くん…?』


抱きついてきた乱数くんの髪をそっと撫でれば、ムスッとしたような顔で私を見上げてくる。


乱数「…オネーサンはさ、左馬刻と付き合ってるの?」


『………はい…!?』


何を言い出すのかと思えば、私と左馬刻さんが付き合っているのかという話題。
どこからそんな話題が出てくるんだろう……


『あの、乱数くん?なんでそうゆうことになるのかな…?』


乱数「だって…あの左馬刻がすごくオネーサンのことを大事そうにしてたから…それにオネーサン家の合鍵持ってたよ?」


『………合鍵?』


合鍵とは?なんの事?私左馬刻さんに合鍵なんて渡してないけど……


『合鍵なんて誰にも渡してないよ?』


乱数「うっそだー!確かに持ってたよ?いいなぁ、僕にも合鍵ちょーだいよ…オネーサンが困った時はいつでも助けに来るからさ!」


『いや、だから合鍵なんて渡してないってば…!』


乱数くんの話が理解できない…
後で直接左馬刻さんに聞いてみよ…


乱数「ま、それはいいとして…左馬刻とオネーサンは付き合ってるの?」


『それは誤解だよ…!左馬刻さんは…困った時に助けてくれるお兄ちゃんみたいなものかな?』


乱数「ふーん、お兄ちゃんねぇ……」


何か煮え切らない乱数くんについ苦笑いを浮かべる。

私と左馬刻さんが付き合うとかないでしょ…
だって左馬刻さんはイケメンだし強いしモテるし…困った時助けてくれるし…ちょっと口は悪いけど本当は優しいし……

そんな人が私と釣り合うわけないし、左馬刻さんにだって選ぶ権利あるし。

てゆうか、私と付き合ってるとか勘違いされて申し訳ない…ごめんね左馬刻さん…!

私は左馬刻さんに心の中で謝った。


すると乱数くんは私の顔に自分の顔を近付けてきた。



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