第3章 私の先輩、愛してます!
「えへ、いい匂い…」
「落ち着いた?」
「はい」
「じゃあなんでこういうことをしたのか、ちゃんと説明しなさい」
先輩は私と真っ直ぐ向かい合うと、キッとした表情で見つめてきました。そうそう…そういう凛とした所がすっごく好きなんです〜。
「私、先輩のことが好きだから…」
「でも、物事には順序ってものがあるでしょ?好きだからって突然人を押し倒すなんて、いけないことだと思わない?」
「はい、いけないです…」
「じゃあ、私に何か言うことがあるよね?」
「はい。先輩、ごめんなさい…」
先輩は腕組みをしてフウと息をつくと、「よし」と言ってくれました。うう、優しい〜!
「ならこの件はこれで終わり。もう二度としないでね」
「あっそれはちょっと約束できないです」
「ハァ!?」
ヤダ先輩睨まないでくださいよ、怖い。でも好き!