第3章 2
ある病室を訪れた
機械をいっぱい繋がられている友人
あの事件の日からずっと眠ったまま。
「なあ。瑞希。そろそろ起きろよ。」
もちろん、返事は帰ってこない。
「聖奈たちさ、中央に来たんだ。でもさ、俺らか神奈川にいたときとは違ったんだ。聖奈さすげー変わってた。見た目がとかじゃなくて‥‥」
笑えてないんだ
「あいつさ、昔はよく笑う奴だったよな。」
あのとき、俺らが‥‥‥‥
射撃指示くつがえていれば
二人の人生を狂わせることはなかったんだ。
自然と流れてくる雫
聖奈と瑞希の二人で笑い合う光景が脳裏に浮かぶ
「ごめっ‥‥‥‥んな‥‥‥」
笑えてない聖奈
眠ったままの瑞希
こんな二人にしてしまったのは俺らだ
ごめんな
でも、聖奈を恨まないでやってくれ
恨むなら俺らを