第4章 3
お昼時
あたしが席を立つと同時にドアから入ってきたジャニーさん
それが目に入った瞬間敬礼をする
「菊池巡査、水口巡査、頼みたいことがあってね」
とあたしたちのところに来るジャニーさん
「SPECと言うのはご存知かな?」
とあたしと風磨をみる
もちろん知らない訳がない
あたしと風磨はSPECの持ち主
SPECFolderなのだから
「それがなにか?」
歪んだあたしの表情に気づいたのか風磨がジャニーさんに聞き返す
「君たちにはSPECの事件の捜査に当たってもらおうと思ってね」
風磨も目を見開く
「あたしは‥‥‥」
「もちろんただではない。好きな部下を連れて行ってかまわない」
この人は何を知っているの?
怖い
風磨を見ると 大丈夫だ と口パクで言う。
何故だかそれで安心できるんだ。