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小鹿の隠れ家

第1章 恋愛に至る道(出会いから恋に辿り着くまで)


06

審神者となった佳乃子は、まず最初に疲労困憊のまま仕事をする刀剣男子たちの様子を影ながら確認してやらなければいけないことを確認する。
一通りの説明はこんのすけにされてはいたが、言葉での説明と実際のやることは違うことが多いのだ。
農作業、馬の世話、内稽古、審神者のやるべき事務処理、そして生活するための家事、これらで自分の手に余るモノがないかを考え一通り出来るだろうと一つ頷くと今度は自室に戻って書面をしたためる。
佳乃子の自室は刀剣男子が寄りつかない一角を光忠に確認して決めた場所である。まず滅多に人が来ないその一角は完全なる佳乃子の安全圏で安心して作業を出来る場所である。
操作マニュアルを確認した佳乃子が、こんのすけと判れて一番最初にしたことは刀剣男子たちの疲労具合をモニタリングすることである。
数値化されるわけではないが、疲労度の濃さを表示でモニタリングできるのをマニュアルから見つけたのだ。
そうして、その疲労具合にこのままでは立ちいかないことを認識して、佳乃子はひとまず刀剣男子全員から仕事自体を取り上げる計画を立てたのだ。

「あ、あのっ!」

書面を書き終えた佳乃子は自室から出ると光忠が控えているはずの部屋へ向かう。
その一室も、やはり刀剣男子たちが寄りつかない一角と使用範囲のギリギリ狭間に決めてあって、佳乃子は周囲の気配を辿りながらも素早く部屋に飛び込むと光忠に声を掛けた。
そうして、書面を渡してこんにすけからの通達としてこれを全員に見せて欲しいとお願いする。

「構わないけど、全員仕事をしないとなるとその間はどうするんだい?」
「そ、その……! ほとんどのお仕事は、や、やったことがある、ので、わ、私が……」
「一人であの量を?」
「えっと……か、完璧にやる必要は、ない……と……」
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