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小鹿の隠れ家

第1章 恋愛に至る道(出会いから恋に辿り着くまで)


05

光忠が去ってから暫くして様子を見に行ったこんのすけが戻ってくると、佳乃子は本丸の執務室へと案内された。
道すがら、通り越す部屋が何かを案内して貰いながら佳乃子が執務室に辿り着くと、確かに他の刀剣男子と呼ばれる人たちが居た形跡はあったが上手く外へと連れ出したようで誰の気配もなかった。
佳乃子はそれにほっとした表情を見せながらこんのすけに促されるままに中へと入って壁に大きく掛けられた画面を見上げた。

「ここが、この本丸での拠点となります。事務処理などもございますが、基本的にはこのモニターとその下にある操作部での処理がメインとなります」
「……この子たちは?」
「ああ、これは遠見の為の機械です。過去の修正に遡るのは刀剣男子のみとなります。刀剣たちを飛ばす時代はこのモニターから設定して、玄関より時空を繋ぎます。これらの動物型カメラはその刀剣たちについて遠征や出撃をモニタリングし、審神者の指示を伝えます」

通話も出来ますよ、と説明するこんのすけに本物の動物ではないのかと肩を落とした佳乃子は突然ふすまがある方を見てプルプルと震え出す。
こんのすけが驚いてふすまを見ると、どうやら誰かがこの部屋に向かっている様で足音が聞こえてきた。
こんのすけは、自分でもかなり意識を集中しないと聞こえないような足音を聞きわけた佳乃子に、そこまで極めると弱点も特技ですねぇ……とぼやきながらさっとふすまの向こうへ躍り出る。
廊下を歩いてきたのは執務室に居た刀剣男子たちを違う部屋へと誘導していた光忠で、こんのすけの姿を見て少し足を速めて近づくとふすまとこんのすけを見比べる。

「どうかしたのかい、こんのすけ君」
「いえ、佳乃子様が怯えだしたのでどなたがおみえになったのかと」
「……大分前からそこに居たよね?」
「ええ、かなり遠くの方からの足音を拾われたようでした」
「……そうなんだ。で、佳乃子ちゃんは?」
「はい、中におみえです。他の方々は」
「とりあえず、掃除するからって二時間ほどは近づかないように頼んできたよ」
「ありがとうございます」
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