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【ハイキュー】おおきい背中

第5章 過去


1年前


「です。担当楽器はホルンです!!よろしくお願いします。」


中学生の頃、全国大会強豪の高校からスカウトされて推薦でこの高校へ入った。
小さいころから楽器を触っていた私。
絶対音感も兼ねそろえていて、中学生の頃から学年指揮者をしていた。
それを知っていたのか声をかけられた。


入部早々、私は学年指揮者の補佐として任命された。
でも、正直学年指揮者の先輩はポンコツで、『楽しくやる』がモットー。どんどん部の成績は落ちていた。
しびれを切らした私は、先輩を蹴落とし1年の冬学年指揮者を勝ち取った。


その次の年の夏、見事私たちは金賞、その中の1位になれた。


でも私は調子に乗っていた。
皆の気持ちなんて考えていなかった。
結果がすべて、これは私とそのほか助言をしてくれる先生のおかげなんて思っていた。


その時はマーチングの楽曲の合奏中に起こった。



バンッッ

「なにやってるの!?ぜんっぜん合わない、やる気あるの!?大会まであと少しなんだよ!!!」


皆の表情を見るとやる気が見られない。
こんなんじゃ金賞なんて取れない。
全国大会へ行けない。なんとかしなくちゃ。
私には焦りしかなかった。
その分私の声は怒りを含んだものになっていた。

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