• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第43章 煙 くゆりて 人 攫う



そこへ
「政宗様、急ぎのお届け物にございます」
声がかかり、襖が開けられた。
「あ"?何だよ、今 そんなもん いらねーよ」
政宗は苛立ちを隠さず返事をする。
「しっ、しかしっ…刀 の様ですので」
「どれ」
突っ撥ねて受取らない政宗に代わり、
信長が立ち上がると、遣いに来て困っている家臣から、お届け物とやらを受け取った。
それは、美しい生地で包まれていた。
「…ふむ…これは、京織物。京から来たのだろうな」
信長はそう推理しながら包みを開いている。

「刀の贈り物なんて、政宗さん、
何処かで喧嘩でも拾ったんですか?」
「果し合いか?」
「この非常事に、喧嘩や果し合いなんかやってられっかよ💢」
家康と光秀の冗談を軽く流せる余裕もない政宗が、声を荒げて2人を睨んだ。


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp