第42章 (序章)流行り煙草
広間での申し渡し。
「越前の様子はどうだ、報告はあるか?」
浅井朝倉を潰したことで、信長の手中となった越前の国。
手中には収めたものの、安定ではない。
一向一揆も活発に動いている。
「越前越中の出入港の船の数か急増しているようです。
漁舟ではなく商船が主です」
三成が越前越中の守護から届いた報告書を整理して話す。
「船商家には届け出を徹底させろ。
他には」
「越前に関しては、加賀一向宗が、
人身売買で私腹を肥やしているようですので、
人を潜らせております」
光秀が斥候に探らせて来た事を報告する。
「両方とも、引き続き注視させろ」
「「はい」」
地方の統治管理はまだまだ難しい。