第40章 平和な海遊び(息抜き劇場)
感情の分かりにくい佐助を見つめていた。
実際、他の人にはいつものように
淡々と話す佐助にしか見えていない。
「……現代で会う事があれば、ご招待させて頂きます」
「ありがとう、楽しみにしておくよ」
「佐助さんって、分かり易い方ですね」
初対面の佐助に対して、ほとんど表情を変えずに接していた瑠璃が、初めて、花が咲くように笑った。
そこに居た幸村と謙信が、あり得ない…
と言った顔をして瑠璃を見た。
「そうかな。表情が死んでて、何を考えているか分からない、とはよく言われるけど、分かり易いなんて言われたのは初めてだよ」
(俺の感情が分かりやすいなんて、瑠璃さんって不思議系なのかな…?)
佐助は無表情で難しい顔をした。