第40章 平和な海遊び(息抜き劇場)
「なんで今年も浜排球するんだよ。嫌だからね」
暑いのも運動も嫌いな家康。
「家康は瑠璃さんと同じ班だよ」
美弥がニッコリ笑う。
「……やる…」
そっぽを向きながら不本意そうにではあるが、
小さな声で家康が返事をした。
瑠璃が走って飛べば、揺れる胸と動く手足。
そして、球を受ける(レシーブ)時の腰を落とした体勢は、前からは胸の谷間、後ろからは丸くて上がったお尻 が見える。
男達は気が散って気もそぞろだ。
けれど、瑠璃本人は男達の気も知らず、
本気の真剣。
しかも、上手かった。
「次はーー…」
「棒回り競争は今年は却下する」
昨年、気分が悪くなった信長が却下発言。
「瑠璃さんにも参加してもらいます」
「……」
棒に頭を付けて、前屈みで回る姿勢を想像すれば
「やってよし!」