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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第38章 戦勝し戴天に近づく
夜半ーーー。
織田軍が動いた。
夜襲決戦。
「敵襲ーーっ!」
「配置につけぇ!」
「急げ急げっ」
小谷城内が慌ただしく動き出し、敵の攻撃に備える。
「来おったか、織田信長っ。返り討ちにしてくれるわ!」
小丸に籠る浅井長政の父 久政が眼を血走らせ、
憎々しげに吐き捨てた。
「降伏状を何度も寄越しおってー…見返してくれるっ」
本丸で指揮をする長政も父と同じように、
忌々しげに言葉を吐き出すと、刀を握り、
廻縁に立ち、城を包囲している篝火を見下ろした。
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