第37章 嫉妬と支配と快楽と(R18)
真っ直ぐ、素直に俺に向き合う時の瑠璃は、
美弥にも負けないほど、純粋無垢な幼女のようだ。
それは、俺しか知らない。
俺にしか見せない本当の瑠璃。
今日は何か気分が良いらしく、
その素の瑠璃が全面に溢れ出している。
「政宗、好きっ」
「なんか、良い事あったのか?」
「んー?ありましたよ。
政宗が、私のこと、すごく好きだって言ってくれた」
うふふふふ と心の底から嬉しそうに笑って見上げてくる。
(俺、今日、好きだって言ったか?)
思い当たらない。
けれど、銀鼠色の瞳をキラキラとさせている瑠璃を見れば、理由はどうであれ、俺も気分が良い。
(まっ……いっか…)