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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第6章 帰城後から帰城に




(瑠璃の琴を肴に酒を呑んで居るのかと思えば……)

見て見ぬ振りで、踵を返し、鍛錬場に足を運んだ。
行き場がなくて此処に来てしまった。

(割って入ればよかったんだ)

『なんの話をしてるんだ?』と素知らぬ顔で近づけばよかった。
いつもそうしていた。
はずなのに、出来なかった。

目の前に光秀を思い描き木刀を振る。
(光秀と斬り合う事は無いと思ってたが)
苦笑が漏れる。

光秀が最初に瑠璃に興味を示したのは、
俺を助けた女だからだ。
次に気に入ったと言ったのは、瑠璃の頭の回転の良さだ。
退屈しない。
それは認める。
だが、
見ればいつも光秀が先に瑠璃の側に居る。
それを何故だか許容出来ない自分。
そして、
瑠璃が光秀に凄く懐いているとことも嫌だ。

瑠璃が何故あんなにも光秀に懐いて居るのかわからなかった。
光秀に懐いていても別に大したことじゃない。
なのに、瑠璃が光秀に懐く事で、
尚更、光秀が瑠璃を独り占めしているような気がしてなんとも言えない。


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