第35章 休息労癒(R18)
言葉を、心を、想いを込めて。
涙が溢れる。
「守ってくれて、ありがとう」
生きて 大切なモノを守る。
その為に闘う。
全て押し殺し、耐えて、心を削り獣にしてまで。
想うと涙が溢れる。
(俺を、理解して…あぁ、そうか、この女は……)
「…瑠璃。女神…俺の…」
政宗も、ようやっと、瑠璃を認めた。
人の心が戻って来る。
「政宗、泣かないで…大丈夫だよ」
震えて思える政宗の身体。
抱き締め合っていて顔は見えない。
「あぁ、お前も、もう泣くな」
背中に回された、瑠璃の細い腕が抱き締め返してきた。