第35章 休息労癒(R18)
後ろ抱きから、乱暴に反転させられ、
荒々しく帯を解かれる。
緩んだ着物の首元に顔を寄せられ、
政宗の唇が触れるのを待って、目を閉じた。
刹那
「いっあぁっ!…ッ…くっっ…」
噛みつかれ、そのまま押し倒された。
瑠璃は眉をキツく寄せ、歯を食いしばり、見下ろして来る政宗を見上げる。
(やり場のない激情を……)
ぶつけられる。
噛み千切られそうなのは、痛みの所為じゃなく、鋭く苛立ちながらも、啼哮※(ていこう)するような瞳のせいだ。
(政宗……)
瑠璃は視線を外さない。
※啼哮…泣きながらほえる。