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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第34章 戦雲立ち 戦火拡大




信長、政宗は自ら 二条城包囲の先頭に立っていた。
背後は火の海が迫る。
夜にもかかわらず、真昼の様な明るさの京。
「京の人間は、これでも雅と称するか?
だとしたら、哀れな自尊心よ。
抵抗するものは、殺せ」
思ったより、重く静かな声が命令を下す。
それを合図に、二条城に兵士達の咆哮があがり、
刀や槍が激しく交わる音が響き始め、
敵味方が入り混じっての交戦が繰り広げられる。


二条城制圧にはさして時間はかからなかったが
将軍は逃げ出した後だった。
「率先して逃げ出すような大将 庇って死ぬ事に
何の意味があるんだ」
刀に残った血露を払い、鞘に収めながら、
政宗は二条城を憐れみに振り仰ぐ。

炎海は一晩中 燃え盛り、翌日、上京から市外地一帯を黒くした。


「近江へ進行するぞ」
一行は休む間もなく、次の戦へ向かう。
時間との戦い。


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