第33章 春花酒宴
「ほぉ、そうか…フッ…
あぁ、いつも、お前の味方だ」
「やっぱり!みつにぃ様、だーい好きー❤️」
抱きつく。
「あぁ!こらっ」
政宗、慌てる。
「光秀、瑠璃を離せ!」
「俺は何もしてないだ。瑠璃がくっついてるんだ」
言われて見れば、光秀の右手は盃に、
左手は瑠璃の頭を撫でている。
抱きついているのは、どう見ても瑠璃の方だ。
「ハァァァァ…瑠璃…離れろ」
溜め息の末、睨んで見せても、
「?何で?」
何も分からない童女の反応。
「なーんでも、だっ」
童女の反応につられて、政宗も童子の反抗。
「甘味 喰わせてやるから、こっち来い」
半ば無理矢理 呼び寄せる。
瑠璃は政宗に捕まって、膝の上に座って、
なんだかんだと政宗に絡んでいる間に、眠ってしまった。