第33章 春花酒宴
「政宗が戻って来るまで、このままでいてやろうか、瑠璃」
(みーつーひーでーさーまぁ💢)
後で、政宗の、嫉妬の怒りが自分に向く事を
光秀は何故知っているのか。
内心、憎々しげに光秀を見上げている瑠璃だが、
平然と、いつもの麗雅な態度と表情を崩すことなく対応する。
「政宗が怒る前に私が起こりますよ?」
「お前は恐るるに足らん」
「お酒に毒でも入れましょうか?」
「それは効かぬと知っているだろう」
ククク と笑う光秀に、瑠璃も楽しそうに笑う。
「回転式銃で撃ち抜こうかしら」
「玉は未完成だ」
「なら、光秀様が弾いた時 暴発すればいいんだわ」
(ひやぁ〜、瑠璃さん、光秀さんと渡り合ってる〜〜)
光秀の言葉を笑顔で応酬する瑠璃を見て、
二人の間に火花が散って見えて、美弥は
怯えて肩を竦めた。