第32章 女神敬仰
楽しそうな瑠璃に美弥が恐る恐る話しかける。
「あ、あの…瑠璃さん、今の話、本当?」
半信半疑なのか。
「はい、この時代から、おおよそ500年後の日本から来ました」
たまたま大学の春休みに、仙台に住む友達の所に遊びに行き、雨に降られ、気付いたらこの世だったことを美弥を中心にして話す。
「大学の春休み…仙台旅行は何に乗って行ったの?」
「新幹線です」
「新幹線…今、日本の年号は?」
「平成です」
「携帯電話は?」「スマートフォンです」
(同じ時代に住んでたみたい)
「大学は?」「京大 です」
「えっ、すごい!」「近かったので…」
「へ、へぇ〜…」
美弥が黙ってしまった。
代わって秀吉が問う。
「美弥と同じ時代から来たと証明する物があるか?」