• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第30章 花顔涙咲




ー参道の花ー

鷹狩の翌朝。

その日も春の陽気で気持ちの良い朝だった。

昨夜は悲しい事を考えずに眠った。
朝早く目が覚めた瑠璃は、悲しい事を考えた。
また涙が溢れた。
政宗が抱き締めてくれて、その胸で泣いた。
政宗が拭ってくれた。
晴れ晴れとはいかないけれど、
何とか落ち着けて、自分の部屋に戻った。




「出るぞ、用意は出来たか?」
政宗がいつもの様に、瑠璃の部屋の襖を開けて入ってくる。
「おっと、悪い。今日は瑠璃だったな」
ワザとらしい。

いつも、声をかけてから開けず、
声をかけながら開けてくる。
それも多分 ワザとなのだ。



/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp