• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第28章 鷹狩の蛇



「1人ではなく、4人です」
忌々しそうに吐き捨てるように言い直す。

「おい、玉瑛!信長様になんて口を利くんだ」
慌てて注意する秀吉を、瑠璃は、迷いなく、怖がりもしないで睨み返す。
山犬が牙を剥いて噛みつきそうな眼をして。

冷めているのに熱っぽい輝きみたいに。

(コイツ…)

秀吉が瑠璃の気迫に怯んだ。


(そこに信念があるなら、自分の命を盾にしても引きはしないのだな)

信長は瑠璃を買った。

「よせ、秀吉。
これ位、聞き流せないような俺ではない」
秀吉は信長に頭を下げながら、瑠璃をチラッと見た。
すでに、なに事もなかったかの様子。
(…空恐ろしい…)

秀吉は、神妙にして警戒しながら、玉瑛姿の瑠璃を見ていた。


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp