第25章 不安な夜に寄添う(R18)
「ん…うん。それじゃぁー…」
と言って身じろぎしたので、離れていくのか…と
ホッとしたような、少し淋しいような、
惜しいような気持ちになった政宗。
そんな政宗の耳に、瑠璃が唇を寄せてから、
首筋にチュッと吸い付いた。
「ふーん、そっか。…お前、本当に俺好みに可愛くなったな」
政宗が唇の端を上げて色っぽく笑う。
「ご所望通り 喰ってやるよ」
蒼い瞳が再び熱を湛え、雄尖(ゆうせん/男らしくて鋭い)として妖麗な眼で瑠璃を捉えた。
耳元にそっと求められた。
「食べて…下さい…」
少し恥ずかしそうに、それでも欲しそうな潤んだ目で、チラリと見られた。
求められた幸福感は、2度目の強烈な欲情となって政宗の全身を駆け巡り支配した。
そして、政宗の与える快甘は瑠璃の全身を支配した。