第25章 不安な夜に寄添う(R18)
なんで、こんな事に、こんなにも必死なのか、
政宗心、を、いや、男心を理解出来ない瑠璃は、
不思議で笑いが込み上げてくる。
(面白いかも)
「瑠璃〜」
(必死過ぎて滑稽な政宗見れたから、まっ、いっか…)
滑稽とは、政宗が聞いたら怒るだろう。
「わかりました……」
瑠璃のワザとらしい 渋々の返事にも気付かず、
バッッ と顔を上げると、嬉しそうに瑠璃を見る政宗。
「たまに、ですよ」
瑠璃が念を押すと、うんうん、頷きながら、
「わかった。たまに、なっ!」
本当に童子のように反復する。
(よっっし!次から奉仕の仕方、教えてやるぜっ)
「たまに」の言葉は何処へやらだ。
心の中でガッツポーズをとり、目標を掲げて
闘志を燃やす政宗だった。