第25章 不安な夜に寄添う(R18)
瑠璃の反応を窺っていると、
恥ずかしそうに見上げて来て、
「…イヤって言うより…むしろ……う、嬉しかった……」
「…………」
絶句。
固まったまま、あんぐりと口を開けて瑠璃を見る政宗。
何にも言わない政宗に、いたたまれないのか、
言い訳の様に瑠璃が話す。
「…政宗が、きもち…良さそう…だったから…」
思い出したのか、桃色になりながらも俯きかげんで言葉を紡ぐ。
「…だから、その、わ、私も…嬉し、かった…です…」
言い終えて、チラッと政宗を窺う。
(ああ!…女神っ…)
「瑠璃っっ。(拒否しないでくれて)ありがとうなっ!」
ガバッと抱きしめられる。
(こんなに喜ばれることなの?)
舞い上がり飛び上がるんじゃないか と
思う程の政宗の喜びように、瑠璃は少し戸惑った。
けれど、政宗が気持ち良ければ、嬉しい と思ったのは本当だった。