第25章 不安な夜に寄添う(R18)
瑠璃が嬉しさや甘えを表してくる時の、
この猫の様な仕草に政宗は弱い。
(チッッ、やばいな…)
可愛らしい瑠璃は大歓迎だが、素直に甘えてこられると物凄く心を乱され、昂りを抑えきれなくなる。
普段の澄ました瑠璃との差が有り過ぎて、
魅了され煽られる。
けれどそこは色男、女には、百戦錬磨。
政宗はすぐに言葉を選び出す。
「俺の気持ちも受け取れるよな?」
小さく頷く。
こんな台詞を色気たっぷりの声で言われては、
瑠璃でなくとも、大概の女は頷くに決まってる。
「身体中に教え、刻み付けてやる」
「え?」
そんなつもりで頷いていなかった瑠璃が、
驚いて顔を上げると、政宗に、すかさず、
顎を掬われ唇を塞がれた。
「…ん…」
「俺がお前を抱きしめて、ただ寝るだけで終われると、まだ、思うのか?」
考えが甘いぞ、と言わんばかりに ニヤリと笑われる。