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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第25章 不安な夜に寄添う(R18)



「そうですね……」
(私の弱さを暴き出した責任、とってもらわないと……)

1度、言葉を切った瑠璃が、息を飲んで見惚れる程に、美しく笑って言う。
「もう、嫌 って言うまで、ずっと側に居ようかな」

「二つ返事で はい って言えば良いもの…。
お前はいつも一言多いな」
「憎まれ口の一つも無ければ、普段の私じゃないでしょ?」
「まっ、そうなかもな」
穏やかに笑うのは政宗。

(品行方正なだけじゃ、ただのつまらないお姫様だ)

「俺のお姫様は頭が切れるからな」
「頭より身体が先の人には私が必要でしょ?」
「言うなぁ〜」
降参だ と言う風に 手を小さく上げる政宗。

瑠璃にとって、気を張らずに憎まれ口を利けて、言葉遊びが出来ると言う事は、心を見せても良いと思っている相手に当たる。
隠しても隠し切れない、何枚も上手だった光秀は、早くからそんな相手だった。
ただ、兄に似ているだけではなかったのだ。

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