第25章 不安な夜に寄添う(R18)
最近、ちょこちょこ とした変化が見える。
「いいぜ、こっち来い」
笑いかけると、猫が歩くように寄って来て、
隣りに座ると、政宗に背を凭れ掛けて、膝を抱える。
政宗の膝の中に入って来ないのは、政宗の行っている事を、邪魔しない為だ。
「お前、可愛いくなったな」
以前なら、政宗が終わるまで、邪魔にならない場所に、きちんと座って待っていた。
「何処か 変わりましたか?」
瑠璃は不思議そうに首を傾げている。
本人はそう、変わっていないと思っている。
(うーん)
悩む。
「気付いてないのか?俺に対して可愛くなった」
「私、政宗に対して、可愛くない態度でしたか?」
(冷たかったかな?酷いこと言ったかな?)
あれこれ考えている顔を見せる。