第22章 政宗の小姓(R18)
(も…ぉ…ねっが……イ、キ、タイ…
イキタイーーっ)
とうとうそれしか考えられ無くなって、声を絞り出す。
「まっさ、むねぇぇ。…お、ねっっ…いーー…」
掠れた瑠璃の声に呼ばれ、足の間から少し顔を上げて見れば、真っ赤な顔の瑠璃と目が合う。
「だ…め…、おねが、い……ゆるしてぇ…」
「止めてってことか?」
意地の悪い問いかけてやる。
どうあっても言わせたい。
落としたい。
涙を流しながら懇願されるのは、物凄く気分がいい。
満たされ高揚する。
(欲しがれよ、ほら)
息を詰めて潤んだ瞳で見つめてくる瑠璃を、見つめ返す。
それに誘導されるかの様に、ゆっくりと瑠璃の口が開く。
(言え、強請れっ)
喉が鳴る。
「…た、り、ないの…いきたいのっっ……。
もっと…し、て…」
恥ずかしさからか、言葉にしたことへの安堵からか、
瑠璃の瞳から溜まっていた涙が溢れ落ちる。