第20章 禁止令発動
政宗はその日の大名謁見に登城せず、
瑠璃を抱いていた。
政宗は昨日の事で考慮してもらえたのか、
それとも信長が気を利かせてくれたのかは
分からないが、城からの使者も来なかった。
お陰で瑠璃は、貪り喰われる羽目になった。
政宗は、早朝から長時間抱き崩しては休み、また抱く。
何度抱いても足りないかの如く激しく抱かれ続けた瑠璃は、夕刻には、身体を起こすだけで精一杯になっていた。
(なんだろう…このダルさ……)
限界まで目一杯愛され、身体が痛くて怠い、
そんな辛さでは無く、身体中が重い感じの怠さだった。
一方、一日中 瑠璃を抱きしめていた政宗は、
元気いっぱい 上機嫌だった。
「湯たんぽ 瑠璃」とか
「寒い日は閨で運動するに限るな〜」
などと訳の解らない事を言っていた。
(小憎ったらしい…💢)