第11章 小田原停泊(R18)
腕枕をしてない方の手で背後から
器用に瑠璃の着物の裾をたくし上げて、
裾を分け、肌蹴てゆく。
「政宗……器用……」
抵抗も無しに、感心した様子の瑠璃。
再度言うが、瑠璃はまだ思考が夢の中を漂っているのだ。
「俺は何でも器用だ」
自信満々で瑠璃に微笑み、更に続ける。
「器用な俺は、お前を気持ちよくさせるのも簡単だ」
と、楽しげで意地悪な表情をして瑠璃の瞳を捉える。
「なん、のことー…え?、ヤッ、ンっ」
瑠璃の思考が追い付いて来ない間に、
政宗の指が花芯を撫で、蜜壺の入口を擦った。
濡れて無いことに気付くと、政宗は、
指を秘部から遠ざけ、太腿の内側をゆっくり行き来させる。
サワサワと指が太腿を探り、チュッと唇が啄ばまれる。
太腿から花芯の周りを行ったり来たりするのに、肝心な所にはさわってもらえなくて焦れったい。
「ん、…ぁ…」
それなのに、じんわりと気持ちよくて、濡れてくる。
唇を舌でなぞられ、釣られて唇を開くと、
ヌルっと舌が侵入してくる。
緩くヌルヌルとした感覚が、だんだん鋭くチリチリとした感覚に変わってくる。
「ハッ、んっ、ふぅん」
ちゅ、ぢゅ、ちゅる、ちゅぱっ
夢の中だった思考は覚醒する前に、快甘を与えてくれる舌に絡め取られ、白く霞んでゆく。