第63章 (終章)笑桜舞う春
「瑠璃、すこぶる愉快であった!
やはり貴様も、俺を退屈させんな」
信長は愉快痛快とご機嫌に笑う。
「瑠璃様、先程、最後のお言葉は予言ですか?」
三成の問いに瑠璃は
「……いずれ朝廷は朝廷であるが故に、
波乱の最後を迎えます。
今はまだ見ぬ、遠い未来に…です」
答えながら哀悼の眼差しを内裏に向ける。
「そんな予感はあるな」
信長も同意した。
「ま、辛気臭い話はいいじゃねぇか、
俺達の見れない未来なんて、関係ねぇ。
早く帰って、花見しようぜ!」
政宗が重い気分を一掃する。
「政宗!美味しいもの作って〜」
美弥が便乗する。