第63章 （終章）笑桜舞う春

「女の人が馬に乗ってるやなんて」
「凛々しいわ」
美弥の乗る馬を操るのは、
信長と同じように南蛮の男性の衣装を着て、
陽に白銀に映えるビロードの外套を翻してはいるが、女性らしく髪を結い、化粧をしている瑠璃。

南蛮の姫と皇子のよう。
初めてみる民衆もホゥ〜とため息を溢す。


その後に各武将が何百もの兵士達を率いる。
後続にも筆頭家臣が兵を率い、
長槍、鉄砲隊なども足並みを揃える。