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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第62章 同刻同進
京都の北、岩倉の鍛冶場へ向かった。
敷地内に入らず離れて見てると玉鋼(たまはがね)を運ぶ源蔵の姿があった。
玉鋼を運んでいるということは、
匠はこれからまた、刀を鍛えようとしているということだ。
(あれは、ようやく、造らせて貰えた唯一の物だったのか)
銀光丸、瑠璃の瞳の色に似た脇差ほどの短刀。
粗さは否めなかったが、
力強く良い出来栄えだったのを思い出す。
そうはなくとも、弟子入りしたばかりの若造がそうそう、鉄を打たせてはもらえまい。
(見込まれたか)
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