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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第59章 女神再臨




着物が手を離れて、肩を滑ってパサリと落ちた。
涙が頬を滑り顎を伝ってポトリと落ちた。
泣いて泣いて、涙は枯れ果てたと思ったのに、涙が流れ落ちる。


(涙……)
溶けた 氷柱みたいだと思ったあの日の涙と何も変わっていない。
瑠璃のいない間、凍てつき止まっていた心を溶かす。

(俺の、女神…)

凛として、声も無く、静かに、ただ静かに
滑るように涙だけが頬を伝う。

「また、静かに泣くようになったのか」
困った様に政宗が笑う。


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