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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第58章 花雪の降る処
『私、沈丁花、好きです。
叱られて泣いていた私を正臣兄様が慰めてくれた……
やっぱり政宗は正臣兄様みたい』
沈丁花を簪のそばに挿してやったら
そう言って笑った瑠璃。
安土城へ続く道の途中。
『正臣兄様はいろんな事をして、私を元気にしてくれた』
瑠璃が楽しそうに家族の事を話したのは、その時が最初で最後だった。
『今は正臣兄様が居なくても、
政宗が私の欲しいものを全部くれて、
元気にしてくれるから。
政宗が居れば幸せです』
はにかんで笑いかけて来た。
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