• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第57章 新春来風の先




(なのに、この気持ちを教えてくれた政宗は側にいない…)

やっぱり考えるのは政宗の事ばかり。

「まさ…む…」
潤む瞳で歯を食いしばって、
手元の黒鼈甲の櫛留めを胸に抱いてから、
仕上げに髪に挿し入れた。

対の蝶の一本挿は御殿に置いてきた。

全て御殿に置いて来た。
身体以外全て。

(心ごと全部、置いて来たーー…)



/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp