第10章 睦月の旅路(R18)
瑠璃の膣(なか)から指を抜く。
「あー、ベッタベタだな」
薄っすらと開いている瑠璃の目の前に指を見せる。
瑠璃が視線をこちらに向けて来るのを確認してから、俺は、ペロリとその指を舐めた。
「やだダメ…そんなの、舐めないで…」
「なんで、香醪(こうろう/香りの良いにごり酒)の様だ。
この酒になら酔ってもいい…
お前の酒で酔わせてくれ」
クニャリとした力の無い瑠璃を抱き上げて閨に連れて行く。
布団に降ろすと、恥ずかしいのか、身体を横に反転させて、脚を折って小さくなる瑠璃。
それを余所に俺は、膝立ちの姿で、バサッと身に着けている物を全て取り去る。
「瑠璃、こっち見ろ」
腕で身体を隠すように抱いている瑠璃は、
俺に呼ばれ、顔だけこちらに向ける。
そんな瑠璃の嬌羞の姿を見ただけで身体の芯が熱くなる。
「……」
瑠璃の恥じらいを含んだ熱ぽい視線が、絡まり外され、俺の胸部から下肢へ下がって、戻って来る。
その視線の行方に中芯が強く屹立する。
(視線に犯されているのは、どっちだ…)