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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第55章 ひとり慰める(R18)




情事後、抱きしめてくれる逞しい腕も、
胸の奥から聞こえる鼓動の音も、
愛おしげに見つめ微笑んでくれる蒼い瞳もない。
独り。
「政宗……」
広くもないベッドが、果てしなく広く感じた。



「瑠璃…」
感極まったように、力一杯抱きついてくる細い腕も、顔を埋め頬を摺り寄せ、ついでに胸に口付けてくる唇も、幸せそうに見つめてくる銀鼠色の瞳もない。
独り。
着物を着ているにもかかわらず、
柱に預けた背中が、ひどく冷たく感じた。



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