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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第52章 隔世遼遥
独りになった途端、また涙が溢れ出した。
(まさむね…政宗、政宗…)
ペタンっと座り込んだ。
(戻って来てしまった…)
泣いても泣いても、ここは私の時代…
どんなに泣いても、政宗はいない…。
(また…)
独り。
この殺伐とした家に、
平凡で平穏で退屈な日常に、
楽しみも自由も意志もない人生に、
戻り、捕らえられてしまった。
(ここは、夢も希望も見たらあかん)
闇
(私はまた自分を殺して生きてゆくの?)
涙に混ざって、嗚咽の代わりに、
諦めに似た呆れた苦笑が漏れた。
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