• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第52章 隔世遼遥




独りになった途端、また涙が溢れ出した。

(まさむね…政宗、政宗…)

ペタンっと座り込んだ。

(戻って来てしまった…)

泣いても泣いても、ここは私の時代…
どんなに泣いても、政宗はいない…。

(また…)
独り。

この殺伐とした家に、
平凡で平穏で退屈な日常に、
楽しみも自由も意志もない人生に、
戻り、捕らえられてしまった。

(ここは、夢も希望も見たらあかん)



(私はまた自分を殺して生きてゆくの?)

涙に混ざって、嗚咽の代わりに、
諦めに似た呆れた苦笑が漏れた。



/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp