第49章 創痕緩癒(R18)
翌日、栗拾い、次はアケビ狩り、
そのまた次は、松茸狩り。
一緒に料理をしたり、遠乗りに出掛けたり、案外 活動的にすごし、2人で湯に浸かり、身体中を安否され、閨で優しく抱擁しあう。
四六時中 一緒に居て、会話のある無しも、静穏に過ごした。
会話して冗談を言って笑って、
拗ねて、怒ってまた笑ってを繰り返した。
2人しかいない小さな屋敷で、
披懷した様子で過ごす。
今までで1番実りのある穏やかで
温かい時間だった。
飾らない作らない、何にも隔心の無い、瑠璃の言動。
政宗が求めていた姿。
(明朗に、柔らかく優しく甘く笑う。
春の朝日の様に笑う。
早く、全ての傷が癒ればいいーー…)
※披懷…心中を打ち明ける。心をのびのびさせる。