第49章 創痕緩癒(R18)
そんな懐かしく甘酸っぱい記憶を手繰りながら、背後から首筋に唇を寄せた。
チュッッ
「いつまでも童子なのは俺なのかもな」
嘲笑が洩れた。
瑠璃の事を まだまだ童女だ乙女だ とか思っていたが、俺も大概だ。
「…いつでも、どこでも、お前といれば欲情するし、ひとつになれば嬉しくてたまらない」
「〜〜ー…//// ズルいっ」
瑠璃は照れ隠しに「ズルい」と言っても、
耳も首まで真っ赤なのが、後ろの俺にでもわかるくらいで、可愛いったらありゃしない。
「もう一度だけ問う。怖くないか?」
「怖くないです。
私を抱いているのは政宗だもん。
何されてもこわくないですよ」
俺を振り返って甘美に微笑する。