第49章 創痕緩癒(R18)
チュッ…チュッッ
「…ん…はっ…チュ…まさ…ね…愛してるー」
こうやって触れて抱きしめ合えて、
キスしていることに胸が熱く締めつけられる。
(私…生きてるんだ。良かった…)
「…よかったぁー…もう、あんな思いはしたくない」
ぎゅうっ と抱きついて政宗を強く抱きしめたら、涙が溢れた。
安堵の涙…。
瑠璃が抱き付いてきて、支えるように腰を抱いた。
この温もりも、重みも、柔かさも、失うかと思った。
危機感に焦迫した。
「…お前を失うかもしれないと…夜も眠れなかった…」
安否を顧慮(心配する)した。
「…救い出すまで、生きた心地がしなかった。
もう、あんな思いはしたくない…」
※焦迫…あせり切羽詰まる。