第49章 創痕緩癒(R18)
何より誰より愛しい人の甘く求める囁きに、
心と身体が震え、沸き立たない女か何処にいるだろうか。
『俺を酔わせろ、狂わせろ……』
そう吹き込まれ、身体の熱が一気に上がる。
「お前も酔ったのか、顔 真っ赤だぞ」
雄爽に笑っても蒼い瞳は、熱と欲望を孕んでいる。
明るい月夜のような蒼い瞳が私を見て、笑いかけてくる。
月の光に照らされている政宗の顔は凛々しくて優しく甘い。
(やっぱり、綺麗だな)
見惚れるほど格好いい。
細い月のように弧を描いている唇に吸い寄せられ、そっと目の前の頬を両手で包んで唇を寄せる。