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《イケメン戦国》未来から来たお姫様
第49章 創痕緩癒(R18)
色んな虫の声が静かな闇に響いて消えてゆく。
車の音はもちろん、無機質な機械音も、
人の話声もない。
人の気配も空気が震える感じさえも無い。
現代には到底存在しない静寂。
(今、この世に、私達しかいないみたいに…
…怖いくらい静か…)
周囲を見回し、隣に座った政宗の横顔をそっと見て、また月を見上げた。
気持ちも穏やかに。
だけど、あの月の様にまだ完全に
(満ちてはいない。政宗の思う処は何かしら?)
瑠璃のもとに酒を持ってくるなんて、
初めての事だった。
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